被験者試験を円滑に実施する学内リサーチコラボレータシステムのご案内
研究DXの一環で、2024年4月から、学内リサーチコラボレータシステムという、被験者モニタシステムを稼働させています。このシステムは、300名にアンケートを取りたい、30名に装置をつけて計測したいというような被験者試験において、少額謝金の支払い手続きが大変、いつも研究室学生が被験者になってしまいデータにバイアスがあることは否めない、外部に委託すると高い、といった課題を解決するものです。
このシステムの詳細は、5月に実施したFDのサイトに、動画や資料がありますので、御覧ください。
https://ueii.kyushu-u.ac.jp/fdp/event/details/323
これまでシス情を始め、基幹、経済、芸工、医学などの先生方にご利用いただいております。アンケートであれば、最大300名回収された先生がいらっしゃいます。研究室に来てもらって被験者実験をする形式では、30−50名の実験を平均的に実施しています。これまでは被験者の人数分、さまざまな手続きが必要でしたが、このシステムを活用すると一括請求という形で処理できます。もちろん、手作業で実施されるより費用はかかってしまいますが、民間事業者に依頼する場合と比較すると1/10程度の価格(人数、アンケート項目数、謝礼によって変動)で実施可能です。
活用いただいた先生たちからは、
– スムーズに実施できた
– コスパが良かった
– 支払いが楽になった
– 実験参加者の回答の質は良かった
などの感想をいただいています。
これまでに1606名の学生がモニタ登録をしており、今後も皆様が活用すればするほど、モニタが増えていく、同時に回答率が上がっていく仕組みとなっております。学生たちもこのモニタとして、さまざまな実験に参加することで、自分が所属している学部以外との接点ができたり、学びを得たりできると考えておりますので、教育的な観点でも積極的に利用いただければと思います。
システムの手続きの関係上、実験の少なくとも1ヶ月前には、窓口である産学連携機構九州にコンタクトする必要があります。現在、卒論、修論において、被験者実験をされる方はぜひ早めにご検討いただけると幸いです。
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受付窓口
https://k-uip.co.jp/news/view/147
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なお、モニタの性質上、苦手な実験もあることを了承ください。
– 留学生を対象とした実験:日本語サービスであり、そもそも登録してくれる留学生が少ないため実施困難です。
– 30代以上を対象とした実験:モニタは九大生となりますので、学部〜博士の年齢が被験者層となります。
– キャンパス外の実験:モニタの管理や連絡は行いません。交通費を謝礼に含むことで実施できないわけではありませんが、モニタ参加者を集められない可能性があります。
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問合わせ先
株式会社産学連携機構九州(九大TLO)・リサーチ担当
連絡先:research[at]k-uip.co.jp<http://k-uip.co.jp> *[at]を@に修正
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