About 当本部について

本部長挨拶

九州大学は、2021年11月に今後10年間の大学の方向性、方針を示す「Kyushu University VISION 2030」を策定・公表し、目指す姿として「総合知で社会変革を牽引する大学」を掲げ、その実現に向けて社会的課題解決とDX(Digital Transformation)の推進に取り組み、社会変革に貢献することを宣言しています。
基幹総合大学である九州大学は、自然科学から人文社会科学に至る広範な学問分野とともに、新しい社会の仕組みをデザイン・提案する「芸術工学分野」を国内総合大学で唯一有しています。この他大学には無い新たな社会的価値を生み出す特色ある基盤を生かして、多様な領域でのDX推進を目標に、「データ駆動イノベーション推進本部」を2022年4月に設置しました。
教育、研究、医療の現場において様々な装置やデバイスが用いられるようになり、データ収集・データ分析の技術も飛躍的に進んでいます。多種多様なデータを広く収集し、分析・活用することで教育・研究・医療の質を飛躍的に向上させるデータ駆動型のアプローチは、イノベーションエコシステムとして極めて重要な手法の1つと考えています。
特に、データマネジメントをサポートするデータガバナンスの下で、研究データや教材・教育データ等学術資源の蓄積・公開の推進、蓄積した学術資源を利活用するコミュニティー形成が重要です。
新たに設置した「データ駆動イノベーション推進本部」を、データに基づいて分野を超えた新たな価値を発見・創出する知のプラットフォームとして機能させ、データ駆動型の教育・研究・医療を効果的に実現し、大学の多様な知を結びつける「総合知」を実現するDXの仕組みを構築してまいります。

九州大学総長
石橋 達朗
副本部長
理事・副学長
谷口 倫一郎
本部長補佐
副学長
岡村 耕二
本部長補佐
副学長
内田 誠一
本部長補佐
客員教授
中村 祐一
ディレクター
教授
大石 裕介

組織図

概要

データ駆動イノベーション推進本部(DX推進本部)は、本学の強みであるラーニングアナリティクス、先進的教材開発、数理・データサイエンス教育研究、ライブラリーサイエンス、久山ゲノムコホートなどの先進的データ駆動の教育研究活動を足がかりに、全学的にデータ駆動型の教育・研究・医療を推進できる大学、更には、Digital Transformation(DX)によって地域と連携し、総合知により社会の変革に取り組むDX先進大学となるための体制構築を目的としています。
複雑な社会的課題の解決は、学術的に高い実績を持つ研究領域が個々に活躍するだけでは実現困難であることから、総長のガバナンスとマネジメントの下、自然科学から人文社会科学に至る広範な学問分野を結集して倫理・法制的な面も考慮した社会的課題の解決に貢献し、社会・経済システムの変革を促すための基盤となります。

MISSION

1 データ駆動型の教育・研究・医療の展開

DX時代の新たな教育・研究・医療スタイルとして、「多種多様なデータを広く収集し、そのデータの分析等によって新たな教育・研究・医療等を進め、更に、そこから得られた新たなデータによって次のステップの教育・研究・医療を進めるという正の循環により教育・研究・医療の質を飛躍的に向上させる」データ駆動型のアプローチを全学的に推進する

2 「新たなデジタル社会のあるべき姿」の提案

DX推進の視点から、「新たなデジタル社会のあるべき姿」を提案し、そこに至るプロセスをバックキャスト的に考察して、短期、中期、長期的に具体に何をしなければならないかを社会に発信する

「新たなデジタル社会のあるべき姿」の提案

  • 「未来社会デザイン統括本部」と連携して、DXの視点から未来社会でのDXのあるべき姿を研究し、そこに至るプロセスをバックキャスト的に考察して、短期、中期、長期的に具体に何をしなければならないかを社会に発信することによって、新たなデジタル社会のあるべき姿の実現に貢献します。
  • 地域課題の明確化、DXによる解決支援を行うとともに、地域で必要とされるDX人材育成に貢献します。